血液と石鹸

血液と石鹸 (ハヤカワepiブック・プラネット)

血液と石鹸 (ハヤカワepiブック・プラネット)

パリ国際学校・石村清則の書評ブログを読んで、紐解きたくなった1冊。最近は疲労が溜まっており熟読できていないので、再読をすでに予定している。……予定は未定なのが悲しい。

Chase later told detectives that he took locked doors as a sign that he was not welcome, but that unlocked doors were an invitation to come inside.

この書名。「血液と石鹸」。直ぐにリチャード・トレントンチェイスを連想した。そう、「石鹸箱の毒」だ。コレはもはや運命である。「読め」と囁きかける声さえ聞こえたね。

その「血液と石鹸」が、皮肉にジョークに溢れた大変グロテスクな逸品でとても嬉しい。素敵に楽しい短編集である。

ブクログへ引用した訳者あとがきの通り、1編は本当に短いので若し手にする機会があればちらりとでも読んでみて欲しいと思う。わたしは最初の1編で大笑いし、この作品は素晴らしいと確信した。