テニスの王子様 OVA ANOTHER STORY II ~アノトキノボクラ Vol.2

パッケージの表だけを見ると「九州二翼」も収録されているとはとても思えないジロー推しで笑ってしまった。「ジローの目覚め」目当てで購入。

毎日テニスコートへ来るものの、ベンチでぐっすりと寝こけているジローについて、もうすぐ入ってくる新入生に示しが付かないし部全体の士気にも関わるんじゃないか、と苦情が申し立てられた。はっきり対応する様子を見せない跡部だが、決め台詞を寝言で邪魔されるに至ると頭を抱え、ジローには何か刺激が必要だと認める。いったいどんな刺激を与えれば、ジローは寝ずに練習をするのか……それを調べるために、忍足と岳人はジローの尾行を開始した。

だいたいジローとブン太、忍足と岳人が可愛いだけの話だった。あとちょっと跡部。にまにましつつ視聴。満足。

宍戸が最初に文句を言う役だったんだが、幼稚舎からの付き合いなのでジローの居眠り癖はもう分かり切ってるだろうに、と思ってしまった。かといって宍戸以外に誰が言い出すかっていうと誰も言わない気がするし、幼稚舎からの付き合いだからこそ自分が直接ジローと話しても解決できないのを分かっていて跡部へ訴えたと考えれば納得できなくはない。ただ、その辺の感触がなかったので少し引っ掛かったな。最初から直接は言わずに跡部を経由するような関係なのかよ、っていう。

尾行中の電車内で寝てしまった岳人を起こすために忍足が耳を引っ張ってたところには違和感。あの髪型なら、いくら俯き加減だったとしても、耳なんてわざわざ出さなきゃ出ないと思うのだが。岳人が自分で出しておいたとすれば何のために。忍足が出したのだとすれば、岳人の耳を出す、ジローの様子を伺う、岳人に向き直って「寝るな」と引っ張る、と動いたはずで、少し無駄がある。出したときに引っ張っちまえよ。後半、ジローが様々な手段で起きていようと努力したり起こされたりするので、そこと重複しない遣り方を選んだんだろうと推測するし、不満があるわけではないどころか美味しいシーンだったんだが、それでもご都合主義を感じてしまった。

スイーツを5つも買っていたブン太。両親と弟2人っていう家族構成だから、持ち帰って皆で食べる予定だったのかな。1つをジローに分けてしまった後は、少なくとも2つをその場で食っちゃってたけど。2つ残せば、弟の分はあるって感じか。微笑ましい個数である。……まさか、全部ひとりで食べるつもりだったわけはないだろう。うん。

気付かれてはいけないからって忍足と岳人が広げた新聞に隠れるところ、アレは完全に忍足のボケだ、そうに違いない。突っ込んでもらえて嬉しかったのではないか。そもそもスケボーに行きたかった岳人を無理やり連れてきて、岳人も文句は言ったものの素直に付いてきて、2人で肩を並べてこそこそ隠れながら尾行するなど大変にほのぼのしていて素晴らしい。

あ、ええと、ジローは冒頭の寝顔が可愛い。めんこい。よくやった。ジロー好きなら、あの寝顔だけでも買う価値がある。間違いない。

それにしても、ジローのリストバンドのセンスが酷い……っていうかあんなリストバンド、作るなよメーカー。