わたしと体調不良
そういえばわたしは昔から体は丈夫で、病気はもちろんけがもまずない。だから入院も手術も精密検査にも縁遠く、医師の世話になるのは風邪でも引いてにっちもさっちもいかなくなったときぐらいだ。
頭はくらくらするし吐き気がおさまらない。このわたしが飯も食えない。ということで受診して不調を訴えると脱水症状ですねと言われ、点滴1本と内服薬の処方が出て終わり。いつもそんなもの。
この点滴が不思議とよく効き、帰路につくころはもうだいぶ元気になっている。
昔はただ、漠然と薬がよく効く体質なんだろうと考えていた。
しかし、今では。
感冒かつ脱水症状の外来患者にする点滴なんて補充輸液しか思いつかない。もしかしたら抗生剤も入っているかもしれないが。
そしてその予測が正しければ、わたしは単純に水分および電解質をおぎなっただけに過ぎない。感冒は内服薬で治したのかもしれないが、動けなくなった原因は水分補給で解決したわけだ。
つまり脱水症状にさえ気をつければ、わたしはいつまでも元気。
我が身ながら、なんて単純な。バカはなんとやらと言うやつか。いちどしねばいい気がした。こういう、聞きかじりの知識で自己判断して薬を勝手に調節する患者がいちばん厄介だしな。