優しくするのは苦手なようだ

上司の義父が亡くなったらしい。で、作業が順調なわたしにいくつかの作業を分担してほしいと言いに来た。

それはまったく問題ない。

問題は、話の終わり際に何か一言かけたかったのに、それがなかなか出てこないことだ。「大丈夫」でもないし「元気」でもないし……。

結局、悩んでいる間に上司は自席へ戻ってしまった。

そして戻る姿を眺めていて思い出した。「ご愁傷さまです」だ。

よく「大丈夫?」なんて単語を度忘れしがちだが別に脳年齢に難があるんじゃないぞ。古くは学生時代から言い忘れていたのだ。

単純に、いたわったり慰めたりする優しさがないだけだ。よけいにダメ人間。