闇の戦場
- 作者: 鳴海章
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1994/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
コレも何が切欠で「あとで読む」リストへ入れたのか覚えていない。ただどこかのブログで面白い書評を読んだような覚えがある。……今度からはどこで見かけたのかメモでも残しておこうか。
ある分隊に所属する6人の男たちをそれぞれの視点から描いた短編集。性別程度しか共通点のない彼らが、少しずつ、戦場では何でもないようなことを通じて、一人前の歩兵となる話だ。……立派な<足>に。
銃器や防具などについて、詳しい描写は特にない。支給された装備を当たり前に扱い、替えなどあるわけもない汚いブーツを履きモスキートジュースを塗りたくって、何処でいつ敵のトラップが牙を剥くか解らない前線を、ライフルを3点射しつつ淡々と進んでゆく。その姿を焼き捨てられた村々の煙に映しながら。
なおTHE戦闘糧食のベトナム戦争のレーション1を見る限り、はっきりチキンと言えるメニューは12分の2しかない。ハニー・ビーにとって、ちょうど良かったのだろう。朝の星座占いに。