殻ノ少女
- 出版社/メーカー: Innocent Grey
- 発売日: 2008/07/25
- メディア: DVD-ROM
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とある 2ch まとめサイトでゴールデンウィークセールの記事を読み、ソレとは全く関係なかったこの作品をダウンロード販売で購入。たぶん久しぶりにテキストアドベンチャーがやりたくなったのだな。
新宿に事務所を構える時坂の元へ、2つの依頼が舞い込む。ひとつは女学生からの“自分探し”、ひとつは警察からで猟奇殺人事件の調査。彼が担当となった、土に埋められ足に火を付けられた屍体には、子宮が無く、代わりに黒く塗られた卵の殻が入れられていた。此の意味とは。
これはきっとオマージュだと思うくらいに、京極夏彦を連想させる要素が目に付く。すっきり解決した、とは言い難い箇所も有ったのだが、それらを百鬼夜行シリーズではこうだったから殻ノ少女ではああだろうと見立ててしまったほどである。このモチーフを Innocent Grey が描くとこうなるのか、という楽しみ方が出来た。
安易にキャラクターを助けないところが嬉しい。あからさまに不幸へ落とすわけではないし、幸せにもなったりもするのだけれど、決して助かりはしないのだ。犯人当てを主眼としているゲームやおまけシナリオでの死傷者なしは構わないが、漫然とした生還はわたしの好みではない。
なお18禁ではあるがエログロ描写はとても軽くて読み易く感じた。以前の作品からの登場人物が何人かいて、それを知っていればにやりと笑えるシーンがいくつか有るし、カルタグラが気に入った方へお勧めしたい。
プレイのお供には茹で玉子をどうぞ。