ぷちサバイバル

朝、起きる。水を飲もうと蛇口をひねる。水、出ない。

「あるぇーおっかしいなー誰か間違って元栓締めやがったのかなちくしょー見に行ってみるかー」

と、思いつつ一服する。

チャイムが鳴る。水道が気になったので出てみる。

「業者のモノですが、いま水をあげるポンプが壊れて玄関が水浸しになっているんですよ。修理するまで水は出ません」

「いつごろ直る予定ですか?」

「玄関の水を排除するまで何とも……」

「はあ……」

ということがあり、朝から夕方まで断水していた。

ヒトによっては飲み物がなく調理も難しく顔や身体を洗えないことを心配してくれる模様。

それはもちろんそうだ。

でもそれはかなり大事なナニカが足りない。トイレだ。なにせトイレタンクの水を使い終わったらもう用は足せないのだ。

無駄な緊張感。こればっかりは生理現象だからな。