「なんで?」

ミスしたときの「なんで?」が怖いという文を読んだ。

この上司はちょっと「なんで?」が多すぎる、「集中が足りなくて」と返された時点で「疲れてるのか」「仕事が辛いか」などとより詳細に訊くべきと思ったが、それはともかくわたしも行動原理を疑問に思った際にはカジュアルに「なんで?」と聞いてしまいがちなので、どちらかというと上司側である。

わたしとしては何をどう考えた結果が行動に表れたのかを知りたいので、謝罪があったとしても、ソレしかなかったとしたら、「いやそれはどうでもいい、何を考えていたのか説明してくれ、何も考えていなかったならそれはそれでそう言ってくれ」と思ってしまう。実際に「何も考えてなかった」と言われたら「じゃあ考えろよ」で締めるかな。

はてなブックマークのコメントにはいろいろな意見があり興味深く読んだ。その中で、わたしにとって目立ったのは「こういう輩は本当に理由を知りたいのではなく、謝って欲しいだけだ。八つ当たりだ」という旨である。

確かに、理由を知りたいのではなく苛立ちをぶつけた結果として同じ台詞が出てくるコトもあるだろう。睨め付けながら厭らしい声音で「なぁんでぇ?」なんて云われた日には逃げ出したくなるかもしれない。相手がどんな回答を望んでそう聞いたのか、その判断は、文章だけだと特に難しい。

だから、そこは表現力の問題になるのかな。問い詰められていると相手が感じないような言葉や装飾を鏤めた柔らかい質問をふわりと被せるのが理想なのか。

……わたしには似合わなさ過ぎて吐き気がしてきた。